レバナスの出口戦略
出口を、下げてから決めると
レバナスが大きく増えた後、どこで利確するか。どう取り崩すか。
下げ始めてから考えると、まだ戻ると思って持ち、さらに下げて怖くなって売る、という順になりがちです。
ナスダック100の2倍は、2008年の金融危機で高値から−80.9%まで下げました。100万円が19万円になる下げです。−80.9%から戻るには約5.2倍の上昇が要ります。
2022年は−60.1%で、戻るまで17か月でした。
取り崩しの途中で大きな下げが来ると
1,000万円から毎月3万3,333円(年4%)を10年取り崩す計算を、2000〜2016年の1月に始めた17通りで行いました。
持ち続けた場合、17通りのうち2通りで、10年の途中にお金が尽きました。2000年1月に始めた場合は2002年9月(2年8か月後)です。
結果を分けたのは、取り崩しを始めてすぐに大きな下げが来たかどうかでした。
出口のルールを先に決めておく
同じ計算で、本や論文で公開されている一般の降りるルール2つと組みました。ナスダック100が200日の平均を下回ったら現金にするルールと、月末に10か月の平均を下回ったら翌月は現金にするルールです。
2つのルールとも、17通りのどれでもお金は尽きませんでした。最大の下げの真ん中は−46.1%(200日)・−51.4%(10か月)で、持ち続けた場合の−80.7%より浅くなりました。
一方で、上げが続いた時期に始めた場合は、持ち続けた方が多く残りました。降りるルールの方が多く残ったのは、2000〜2002年に始めた3通りです。
どちらが多く残るかは、始めた時期で入れ替わりました。違いが大きく出たのは、お金が尽きるかどうかでした。
DM-Signalのシグナルは、米国のETFが前提です
DM-Signalのシグナルは、米国のETFで組んだポートフォリオのものです。レバナス(日本の投資信託)に当てはめても、同じ結果にはなりません。
この記事で伝えたいのは、特定の投信の売り時ではなく、出口を下げの前に決めておく考え方です。
勢いが切れたら守りの資産へ移る、月1回のルールの考え方は「デュアルモメンタムとは」に、TQQQで同じことを考えた記事は「TQQQの売り時」にまとめました。
できないこと
降りるルールでも、下げの初めは避けられません。降りた直後に戻ることもあります。
横ばいの相場の目減りは、ルールでも消せません。
次の一歩
今月のBasic-DualMomentumの保有と比率は、登録なしで見られます。
今月の保有を見る → ・ デュアルモメンタム×3倍レバレッジとの比較を見る → ・ ガイドの一覧を見る →
関連するガイド
レバナスの取り崩し ・ レバナスの長期保有 ・ レバナスの比較
ナスダック100の2倍の谷は、同じ2倍のQLDの2006年6月〜2026年9月の月次(月初の始値どうし)です。取り崩しの計算は、QQQ(配当込みの調整済みの値)の日々の値動きを2倍にし、信託報酬の年0.99%を日割りで引いた値で、為替ヘッジの費用・先物の金利・税は入れていません。2つのルールはナスダック100(QQQ)の終値で判断し、翌日の終値で売買した形で計算しました。現金の利回りは0%です。