iFreeレバレッジ S&P500を長く持つと
「S&P500の2倍なら、3倍ほど危なくない」と考えて、iFreeレバレッジ S&P500(レバS&P500)を選ぶ人もいます。S&P500の毎日の値動きを2倍にし、信託報酬(年0.99%)を毎日引いた値を、1993年からの配当込みのS&P500(SPY)で計算しました。米国の2倍のETF(SSO)と3倍のETF(UPRO・SPXL)の実の値とも並べます。
商品の仕様(大和アセットマネジメントの交付目論見書)
2018年8月31日に設定。S&P500指数(配当込み、米ドルベース)の値動きの2倍程度を目指し、為替ヘッジを行います。信託報酬は年率0.99%(税込)。NISAの対象ではありません(2026年3月末現在)。
1993年からの2倍(計算した値)
100万円は約2億2,658万円になりました(年率17.4%)。同じ期間のSPYは約3,176万円(年率10.8%)です。
最大の下げは−82.6%。2000年3月の高値から2009年2月の底まで下げ、高値に戻ったのは2013年7月、13年4か月後でした。
SPYの同じ時期の下げは、2000年8月からの−42.9%(2006年11月に回復)と、2007年9月からの−52.9%(2012年3月に回復)の2回に分かれます。2倍は2006年の時点でも2000年の高値に戻らず、2つの下げが1つの谷につながりました。
2009年7月からの実の値: SSO・UPRO・SPXL
2009年7月に100万円を入れた場合の2026年9月の値です。
- 2倍の計算: 約6,407万円(年率27.3%、最大の下げ−46.5%)
- SSO(2倍): 約4,648万円(年率24.9%、最大の下げ−47.2%)
- UPRO(3倍): 約1億2,979万円(年率32.6%、最大の下げ−66.6%)
- SPXL(3倍): 約1億2,731万円(年率32.4%、最大の下げ−66.7%)
- SPY(1倍): 約1,123万円(年率15.1%、最大の下げ−23.8%)
2022年の下げでは、SSOが2021年12月の高値から−43.5%で、高値に戻ったのは2024年2月(2年2か月後)。UPROは−60.5%で2024年6月(2年6か月後)、SPYは−22.4%で2023年12月(2年後)でした。2020年の下げでは、SSOが−47.2%、UPROが−66.6%でした。
SSOは同じ期間で、信託報酬を引いた2倍の計算より年率で2.3%低くなりました。計算には、先物などで倍率を持つ時の金利が入っていないためです。投信の実の値も、計算より低くなりえます。
わかること
2倍の最大の下げは、2009年からで−47%前後、3倍は−67%前後でした。2倍でも、3倍のおよそ7割の深さまで下げています。
2000年からのように高値から長く下げ続ける時期を持ち続けると、2倍でも高値に戻るまで13年を超えました。下げの時期に持たないルールと組むと谷がどう変わるかは「デュアルモメンタムとレバレッジ」にまとめました。
S&P500の2倍と、同じ10年の比べ
2倍でも、高値から長く下げ続ける時期には、戻るまで長い時間がかかりました。持ち続ける以外に、攻めるべき時と守るべき時をルールで判断する、という道もあります。デュアルモメンタムは、勢いの強い資産で攻め、勢いが無い時は守りの資産に移る、月1回のルールの投資法です。DM-Signalは、この考え方と3倍レバレッジを組み合わせたポートフォリオの過去の検証を公開しています。
| 資産の伸び | 最大下落 | 元に戻るのに必要な上昇 | |
|---|---|---|---|
| S&P500の毎日2倍(iFreeレバレッジ S&P500 の信託報酬を引いた計算) | 11.1倍 | −46.5% | 約1.9倍 |
| デュアルモメンタム×3倍レバレッジ(DM-Signal) | 119.5倍 | −33.7% | 約1.5倍 |
| SPY(参考) | 4.1倍 | −23.8% | — |
S&P500の毎日2倍(iFreeレバレッジ S&P500 の信託報酬を引いた計算)
- 資産の伸び
- 11.1倍
- 最大下落
- −46.5%
- 元に戻るのに必要な上昇
- 約1.9倍
デュアルモメンタム×3倍レバレッジ(DM-Signal)
- 資産の伸び
- 119.5倍
- 最大下落
- −33.7%
- 元に戻るのに必要な上昇
- 約1.5倍
SPY(参考)
- 資産の伸び
- 4.1倍
- 最大下落
- −23.8%
- 元に戻るのに必要な上昇
- —
2016年9月〜2026年8月、月初の値(各月の最初の取引日の終値)。手数料・税金は入れていません。毎日2倍はSPYの毎日の値から計算した値で、商品そのものの値ではありません。DM-Signalは、スタンダードプランの「シン分身-激攻」のバックテストです。

S&P500の2倍は、10年で約11倍、谷は−46.5%でした。デュアルモメンタム×3倍レバレッジの違いは、増え方の大きさだけでなく、途中の谷の浅さとの組み合わせに出ています。
ただ、同じことを自分で続けるには、価格のデータを集め、毎月の判定を計算し、検証をし直す手間がかかります。DM-Signalでは、デュアルモメンタム×3倍レバレッジのシグナルと過去の検証結果を、Webアプリでそのまま確認できます。売買は、そのシグナルを見て、自分の証券口座で行います。
関連するガイド
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2倍の値は、SPY(配当込みの調整済みの値)の日々の値動きを2倍にし、信託報酬の年0.99%を日割りで引いて計算した値で、商品そのものの値ではありません。為替ヘッジの費用・先物の金利・税は入れていません。月の値は各月の最初の取引日の終値です。SSO・UPRO・SPXLは配当込みの調整済みの値です。