リバランスのやり方
リバランスは、値動きでずれた資産の割合を、最初に決めた割合へ戻す作業です。上がった物を一部売り、下がった物を買い足します。
やり方
1. 割合を決める(例: 株6割・債券4割)。
2. 見直す日を決める(毎月・毎年など)。
3. その日に今の割合を計算し、決めた割合との差を売り買いで埋める。
売る時には税や手数料がかかることがあります。積立の額を割合の低い方へ多く回すと、売らずに近づけることもできます。
24年の比べ(2002年8月〜2026年9月、100万円から)
株はアメリカのS&P500のETF(SPY)、債券はアメリカの長期国債のETF(TLT)で計算しました。
毎月リバランス: 745万円(年率8.7%)。高値からいちばん下げたのは−28.9%(2009年2月)。
毎年1月にリバランス: 773万円(年率8.9%)。−25.2%(2022年9月)。
リバランスしない: 871万円(年率9.4%)。−27.3%(2009年2月)。株の割合は6割から約9割(89.5%)まで増えました。
参考に、株だけは1,299万円(年率11.2%、−51.3%)、債券だけは227万円(年率3.5%、−46.7%)です。
わかること

この24年は株が債券より大きく上がったので、リバランスしない場合がいちばん増えました。その代わり、株の割合は約9割になり、最初に選んだ「株6割」とは別のポートフォリオになっています。
リバランスは、増え方を上げる作業ではなく、自分で選んだ割合とリスクを保つ作業です。
株6割・債券4割の組み合わせは、どの方法でも、株だけの−51.3%より谷が浅くなりました。
売らずに、入金だけで戻すと
売ると税や手数料がかかるので、毎月の入金を割合の低い方へ回して近づけるやり方もあります。最初に100万円、その後毎月3万円を入れる場合で比べました(2002年8月〜2026年9月、入れた額は964万円)。
毎年1月に売り買いして戻す: 3,628万円。株の割合は最後に63.4%。売り買いで戻したのは24回。
売らずに、入金を低い方へ回す: 3,996万円。株の割合は最後に82.4%。
入金を6割・4割で入れるだけ: 4,234万円。株の割合は最後に88.2%。
入金だけで戻すやり方では、2021年までは毎年1月の時点で株の割合が約55〜67%に収まりました(2009年は株の下げで43.5%)。2022年からは資産が大きくなって毎月3万円ではずれに追いつかず、2026年1月には株が80.7%になりました。売らずに保つには、ずれに見合う入金が要ります。
株と債券が一緒に下げた2022年
2022年は、株と債券が同じ年に大きく下げました。2021年12月の高値から2022年9月までに、毎月は−24.9%、毎年は−25.2%、しない場合は−24.4%で、どの方法でも同じくらい下げています。リバランスは、両方が下げる年の谷までは防げません。
長期国債の大きな下げは「TMFとTMVの違い」に、下げから戻るまでの月数は「暴落から元に戻るまでの期間」にまとめました。
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2002年8月〜2026年9月の月初の始値どうしで計算し、手数料・税・為替は入れていません。毎月は毎月の初めに、毎年は毎年1月の初めに、6割・4割へ戻しました。
入金のやり方の比べは、最初100万円・毎月3万円を月初の始値で入れた計算です。