TMFとTMVの違い
TMFとTMVは、どちらもアメリカの長期国債(20年以上)の指数を元にした3倍のETFです。TMFは国債の値上がりの3倍、TMVは値下がりの3倍を目指します。金利が下がる時はTMF、上がる時はTMVが上がる、逆向きの2本です。
逆向きなら、どちらかは長く持つと増えそうに見えます。本物の値では、そうなりませんでした。
2009年から持ち続けると

TMF(2009年4月〜): 100万円は25万円になりました。2020年3月の高値からは−93.4%で、まだ戻っていません。
TMV(2009年4月〜): 100万円は8万円になりました。高値からの下げは−98.9%です。
元の国債の指数に近いTLT(倍にしないETF、2002年〜)も、2023年10月を底とする下げが−46.7%で、まだ戻っていません。
この10年(2016年9月〜2026年8月)
TMF: 100万円 → 13万円(高値から−92.1%)。
TMV: 100万円 → 124万円。ただし途中で−80.7%まで下げています。
TLT: 100万円 → 79万円(−46.7%)。
なぜ、どちらも減るのか
3倍のETFは、毎日の値動きを3倍にして、毎日3倍に戻します。値が上げ下げを繰り返すと、同じ所に戻っても3倍のETFは元に戻りません。金利が行ったり来たりした期間が長いほど、上げる側と下げる側の両方が目減りします(減価・逓減とも呼ばれます)。
仕組みと図は「レバレッジETFを長期保有すると何が起きるか」にまとめました。
わかること
逆向きの3倍ETFは、「どちらか一方は勝つ」とは限りません。2009年からの約17年では、TMFは4分の1に、TMVは10分の1以下になりました。
3倍のETFを長く持つなら、方向だけでなく、上げ下げの往復の多さが結果を決めます。
上げ下げの往復が結果を決めるなら、持つ時期を毎月判断する必要があります。その計算を自分で続ける代わりに、DM-Signalでは判定と過去の検証をWebアプリで確認できます。
関連するガイド
レバレッジETFを長期保有すると何が起きるか ・ 3倍・2倍レバレッジETFの一覧 ・ SOXLを長期保有すると
TMF・TMVは2009年4月〜2026年9月、TLTは2002年7月〜2026年9月の月次。月初の始値どうしで計算し、手数料・税・為替は入れていません。