検証の手順
全ての戦略は、同じ手順で疑われます。ここにあるのは手順です。個々の研究の採用・棄却・保留を記録した研究ログは、公開準備中です。
基本の検証
- A1
広大なグリッドサーチ
広いパラメータ空間を総当たりし、最高の一点ではなく、少し条件を変えても成績が崩れない平らな領域があるかを見る。
- A2
パラメータ空間の頑健性
グリッドの全パターンで Beta 調整後の Alpha を計算し、チャンピオンだけでなく Alpha が正だったパターンの割合を見る。
- A3
IS / OOS
ある時点までの情報だけで選択し、その後の未知の期間で評価する。
- A4
複数窓ウォークフォワード
時間を進めながら選択と評価を繰り返し、学習期間の長さも複数試す。特定の学習期間だけで偶然うまくいった可能性を疑う。
- A5
Beta 調整後 Alpha
市場 Beta を推定し、市場連動分を除いても何かが残るかを見る。この段階で FAIL になる戦略もある。
- A6
拡張窓
学習期間を伸ばし続ける拡張窓でも確認し、特定のローリング窓幅に結果が依存していないかを見る。
- A7
レジーム別の頑健性
平均だけでなく、市場環境ごとに何が起きたかを見る。
- A8
ヴィンテージ OOS
研究環境そのものを過去の時点に戻し、その時点で利用可能だった情報だけで選択して、その後を評価する。
- A9
棄却 / 採用
初期の検証を通った戦略でも、後の検証で落ちれば捨てる。捨てた研究も記録に残す。
- A10
実際のフォワード観測
どれだけ検証しても研究者は過去を知っている。事前に公開したシグナルをその後観測することだけがそれを消す。
DM-Signal 固有の追加検証
- B1
アルファ空間検証
パラメータ空間全体の CAGR 正率を測る。パラメータ空間全体で広く正の結果が得られることは、一点だけの偶然のピークである可能性を下げる。ただし、それだけで過学習を否定するものではない。
- B2
デケイ分析
過去時点で選ばれたchampionの優位性が経年で摩耗していないかを、6/12/24ヶ月窓のp_det_roll/p_erosionで直接測る。
- B3
Vintage分析
異なる時点で選出されたchampion同士でOOS成績が再現するかを、選出タイムラインとIS/OOS比較で検証する。
- B4
パラメータ近傍分析
championが孤立した一点豪華のピークでないかを、近傍パラメータでの性能落差を比較して確認する。
- B5
ストレステスト
急落局面や利上げショックなどの極端な期間で、平常時に見えていた優位性がbenchmark比で剥がれていないかを見る。
- B6
foldパーセンタイル検証
固定championが各walk-forward foldの母集団内でランダム以上の成績を維持しているかを、fold percentileで確認する。
- B7
α6指標top安定性
計算期間を短縮してもtop集合がどれだけ保たれるかを、overlap率/Jaccard係数で測る。
- B8
レジーム条件付き検証
Bull/Bear/Sidewaysいずれの相場局面でもαが正であるかを見て、特定局面依存の見かけの強さを炙り出す。
- B9
Rule Freeze(ルール確定)
選定ルール・パラメータをある時点で確定し、以後は記録のない変更を行わない。この確定点が、まだ検証していない未来との境界線になる。
- B10
Forward observation(フォワード観測)
Rule Freeze以降のリアルタイム実績のみを、バックテストと区別して観測・再計算する。フォワード指標はフォワード期間の行だけで計算する。
研究ログ
採用・棄却・保留・廃止を区別した研究ログは公開準備中です。公開したら、このページからリンクします。