TQQQの積立
積立は、毎月同じ額を買い続けるやり方です。値が下がった月には多く買えるので、一度に入れるより下げに強いと言われます。TQQQのような3倍のETFや、日本の3倍の投資信託を毎日・毎月積み立てる話も、Xでよく見かけます。
では、3倍のETFを積み立てると、谷はどうなるのか。TQQQを毎月の初めに3万円ずつ買った場合で見ます。
3つの始め方(終わりは2026年9月)
2010年2月から(199か月): 入れた額は597万円、評価額は約3億696万円(51.4倍)。
2016年9月から(120か月): 入れた額は360万円、評価額は約2,549万円(7.1倍)。
2021年11月から(58か月): 入れた額は174万円、評価額は約515万円(3.0倍)。
積立でも谷は消えない
2016年9月から続けた場合、評価額は2021年12月の1,188万円から、2023年1月には271万円まで減りました。積み立てを続けていても、高値から約77%の下げです。
長く続けて評価額が大きくなるほど、1回の下げで減る額も大きくなります。2010年2月から続けた場合は、約1億7,582万円が約3,734万円になりました。
高値で始めると
2021年11月(下げの直前の高値)に始めた場合、2022年7月には評価額が入れた額を56.9%下回りました。入れた額を下回っていた月は16か月あります。
そのまま毎月買い続けた場合、下げの間に安く買えた分もあって、2026年9月には入れた額の約3倍になっています。
2倍・倍にしない場合と比べると(毎月3万円、2010年2月から)
QLD(ナスダック100の2倍): 約1億3,165万円(22.1倍)。評価額の高値からの下げは−59.7%。
QQQ(倍にしない): 約3,699万円(6.2倍)。評価額の高値からの下げは−31.0%。
TQQQ: 約3億696万円(51.4倍)。評価額の高値からの下げは−78.8%。
TQQQそのものの仕組みと谷は「TQQQとは」、2倍との比べは「TQQQとQLDの違い」にまとめました。日本の投資信託でナスダック100の2倍・3倍を目指す物は「レバナスの長期保有」に書いています。
わかること

3倍のETFの積立は、この16年で大きく増えました。一方で、積立でも評価額は高値から8割近く下げる時期を通っています。
上の数は、下げの間も止めずに毎月買い続けた場合です。始める前に、評価額が入れた額を下回る期間が1年以上続いても続けられるかを考えておくことになります。
積み立ては、買う時期を分けて谷を和らげる方法です。もう1つ、攻めるべき時と守るべき時をルールで判断する方法があります。デュアルモメンタムは、勢いの強い資産で攻め、勢いが無い時は守りの資産に移る、月1回のルールの投資法です。自分でデータを集めて毎月判定するのは手間がかかりますが、DM-Signalでは、この考え方と3倍レバレッジを組み合わせたポートフォリオのシグナルと過去の検証を、そのまま使えます。
関連するガイド
TQQQとは ・ TQQQとQLDの違い ・ レバナスの長期保有 ・ 暴落から元に戻るまでの期間
毎月の初めの取引日の始値で3万円ずつ買い、2026年9月の始値で評価しました。手数料・税・為替は入れていません。評価額の高値からの下げは、毎月入れたお金を含んだ評価額で数えています。