レバレッジETFを長期保有すると何が起きるか
TQQQ、SOXL、SPXL、レバナス。
上げ相場の加速は、一度味わうと手放せません。
ただ、長く持っていると、いつか大きな下げに出会います。そのとき何が起きるのかを、算数で整理しておきます。
下げた分を取り戻すのに必要な上昇
下げと戻りは、同じ大きさではありません。
ここが落とし穴。
- 20%下げたら、戻るのに必要なのは+25%
- 50%下げたら、+100%(2倍)
- 80%下げたら、+400%(5倍)
下げが深くなるほど、戻るのに必要な上昇は急に大きくなります。

-80%からは、5倍。
3倍のレバレッジETFは、指数が大きく下げる局面でこの深さに届きます。TQQQは2022年12月28日に、高値から-81.7%まで下げました(海外の投資データのサイト PortfoliosLab 調べ)。
戻るのに約5.5倍が要る深さです。
横ばいでも、目減りする
もうひとつ、暴落ほど目立たない減り方があります。
指数が10%上がって、次に10%下がったとします。指数は元の99%に戻ります。
3倍のETFは、30%上がって30%下がります。1.3×0.7で、元の91%。
9%の目減りです。
値動きの掛け算なので、上下を繰り返すだけで減っていきます。

静かな減り方。ボラティリティ・ドラッグと呼ばれる目減りで、減価・逓減とも言います。横ばいの相場が長く続くほど効いてきます。
本当に怖いのは、底で売ること
-80%は、数字で見るより体に来ます。
毎晩の値動き。
米国市場が開くたびにアプリを開く。上がれば安心し、下がれば胃が痛い。そのうち「もう耐えられない」と思った所で売る。そこが底だった。
よく聞く話です。
レバレッジETFで退場する人の多くは、商品の仕組みより、売り時を自分で決め続ける疲れに負けているように思います。
降り方を、先に決めておく
レバレッジをやめる必要はありません。
要るのは、降り方です。
上げの勢いが続く間は乗り続け、勢いが切れたら守りの資産へ移る。その判断を、感情ではなく、月に1回のルールに任せる方法があります。
横ばいの目減りまでは消せません。降りた直後に戻る月もあります。それでも、長く続く下げで-80%級の谷に沈むことを避けるための、ひとつの答えです。
デュアルモメンタム×3倍レバレッジのDM-Signalは、その降り方をルールで決めています。仕組みと最大下落の比べは、こちらの1ページにまとめました。
この降り方を自分で続けるには、価格を集めて毎月の判定を計算し、ルールが崩れていないか確かめ続ける必要があります。DM-Signalがその計算と検証を受け持つので、残るのはシグナルを見て売買することだけです。
次の一歩
今月のBasic-DualMomentumの保有と比率は、登録なしで見られます。
今月の保有を見る → ・ デュアルモメンタム×3倍レバレッジとの比較を見る → ・ ガイドの一覧を見る →
関連するガイド
デュアルモメンタムとは ・ TQQQの2022年の暴落 ・ TQQQ・QLD・デュアルモメンタムの比べ
※TQQQの-81.7%はPortfoliosLabの日次の集計です。数字は過去のデータで、将来の成果を保証するものではありません。
参考になれば幸いです。