モメンタム投資とは
モメンタム投資は、過去の一定期間に値上がりした資産は、しばらく値上がりが続きやすい、という性質を使う投資法です。「強いものを買い、弱いものを避ける」と言い表されます。
研究でわかっていること
1993年、JegadeeshとTitmanは、アメリカの株で、過去3〜12か月に値上がりした株を買い、値下がりした株を売る方法が、その後の数か月にわたって利益を上げていたことを示しました。
その後の研究で、同じ性質が国ごとの株の指数、債券、通貨、商品など、多くの資産で見つかっています(Asnessほか、2013年)。
モメンタムは、市場全体の動き・企業の大きさ・割安さなどと並ぶ、成績を説明する要素(ファクター)の1つとして扱われています。
2つの種類
相対モメンタム: 候補どうしを比べ、強い方を持つ。
絶対モメンタム: その資産そのものの値上がりを見て、持つか降りるかを決める。トレンドフォロー(順張り)とも重なる考え方です。

2つを組み合わせたのがデュアルモメンタムです。考え方は「デュアルモメンタムとは」にまとめました。
ETFで行うやり方
1. 候補のETFを決める。
2. 勢いを測る期間を決める。研究では過去3〜12か月がよく使われます。
3. 決めた日に、候補の値上がりを比べる。
4. 強い物を持ち、次の判定の日までそのまま持つ。
手順の詳しい例は「デュアルモメンタムのやり方」にあります。
弱点
相場の向きが急に変わる時に、大きく負けることがあります。特に、大きな下げの後の急な戻りで起きやすいことが知られています。この現象はモメンタムクラッシュと呼ばれます。
勢いの入れ替わりが多い横ばいの相場では、乗り降りの遅れで取りこぼしが出ます。
よくある疑問
モメンタム投資と順張りは同じですか? — 近い考え方です。順張りは値動きの向きに乗ること全般を指し、モメンタム投資は過去の一定期間の値上がりで判断するルールを指すことが多い言葉です。
個別株でもできますか? — 研究の多くは個別株で行われています。ETFで行うと銘柄の数が少なく、判定と売り買いが簡単になります。
毎日見る必要はありますか? — 判定の日を月に1回などと決めれば、その日だけで足ります。
モメンタムを自分で計算して毎月比べる代わりに、DM-Signalでは、デュアルモメンタムの判定と過去の検証を確認できます。